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マヌカハニーを妊娠中に食べても大丈夫?身体への影響を解説

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マヌカハニーは、ニュージーランドのマヌカの木から得られるはちみつです。ビタミンやミネラル、アミノ酸などが、一般的なはちみつと比べて豊富に含まれているため、普段の食生活に取り入れたいという方も多いことでしょう。
一方、妊娠中にマヌカハニーを食べても大丈夫なのか、気になる方も多くいるかと思います。
この記事では、マヌカハニーを妊娠中に食べてもよい理由や、注意点について紹介していきます。
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マヌカハニーを妊娠中に食べても大丈夫?

一般的に、マヌカハニーは妊娠中に食べても問題がないといわれています。その理由として、マヌカハニーには副作用が少ないことや、母体の段階でマヌカハニーに対処できるため、お腹の中の赤ちゃんにはボツリヌス菌が到達しないといったことが挙げられます。

ここでは、妊娠中にマヌカハニーを食べてもよい理由や、食べる際の注意点について詳しくみていきます。

マヌカハニーには副作用が少ない

マヌカハニーは、ニュージーランドおよびオーストラリアのマヌカ(Leptospermum scoparium)という植物の花から集められる、天然のはちみつです。
そのため、植物由来の天然食品であるマヌカハニーは、副作用が少ないとされています。
ただし、ごくまれにアレルギー反応が起こることがあるので、ハチに刺された経験のある方やアレルギー体質の方は注意が必要です。

1歳以上であれば、マヌカハニーに含まれる可能性のある菌に対処できる

マヌカハニーなどの天然のはちみつには、土壌などに生息するボツリヌス菌が含まれている場合があります。腸内細菌が整っていない1歳未満の乳児がボツリヌス菌が入ったはちみつを食べてしまうと、毒素の影響を受け、乳児ボツリヌス症を発症する可能性があります。
ただし、大人の胃の場合は、この細菌に対処できるため、万が一ボツリヌス菌が体内に入ったとしても問題となることは考えにくいでしょう。

マヌカハニーが妊娠中や産後におすすめの理由

マヌカハニーは妊婦中であっても食べてもよいことがわかりました。では、なぜ妊娠中や産後にマヌカハニーはおすすめなのでしょうか。
それは、マヌカハニーには以下のような特徴があるためです。

  • 各種栄養素が豊富に含まれている
  • 調理が不要で普段の食生活に取り入れやすい

それぞれ詳しくご紹介していきます。

各種栄養素が豊富に含まれている

マヌカハニーには、ビタミンやミネラル、アミノ酸、酵素、抗酸化物質が豊富に含まれているほか、一般的なはちみつでは得ることの難しい、メチルグリオキサールが含有されています。
妊婦の身体には、赤ちゃんの成長をサポートするのに十分なエネルギーが必要です。マヌカハニーであれば、上記をはじめとした各種栄養素を手軽に摂取できるでしょう。
また、ドリンクに入れてマヌカハニーを飲めば、気分がほっとできたり水分補給にもつながったりします。

調理が不要で普段の食生活に取り入れやすい

妊娠すると、つわりや身体のだるさなど、さまざまな体調の変化が起こります。「栄養のある食事を摂らなければ」と思いつつも、体調不良が原因でバランスの取れた食事を用意することが難しい場合もあるでしょう。
マヌカハニーであれば調理は不要であるため、手軽に栄養のある食品として食べられます。また、いつもの料理工程に甘味料代わりに使用することも可能です。
上記のように、毎日の食生活にプラスアルファで取り入れやすいところが、マヌカハニーを妊婦におすすめする理由のひとつです。

妊婦がマヌカハニーを食べる際の注意点はあるの?

マヌカハニーは妊婦であっても食べられる食品として紹介してきましたが、妊婦がマヌカハニーを摂取してはいけないケースがあります。主に以下のような場合には注意が必要です。

  • 胃腸に問題がある場合
  • 血糖値が高い場合

それぞれ詳しくみていきましょう。

胃腸に問題がある場合

胃腸に問題がある場合、妊娠中はマヌカハニーだけではなく、はちみつ全般の摂取を避けることをおすすめします。胃腸の機能が低下している場合や、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患があると、腸内環境が乱れ、ボツリヌス症の原因となる細菌による感染症にかかりやすくなるためです。

血糖値が高い場合

また、マヌカハニーには糖分が多く含まれているため、血糖値が高い方は注意が必要です。
1型糖尿病や2型糖尿病、妊娠糖尿病など、血糖値と関わりの大きな病気を抱えている方は、妊娠中にマヌカハニーを摂取しても問題がないか、前もって医師に相談しておくとよいでしょう。
さらに、蜂や花粉アレルギーがある方は、はちみつが身体に合わない可能性があります。マヌカハニー摂取の判断は、やはり医師に相談してからにしましょう。

マヌカハニーを赤ちゃんに食べさせても大丈夫?

マヌカハニーは1歳未満の赤ちゃんには与えてはいけません。
赤ちゃんの腸内の免疫システムは未発達であるため、マヌカハニーに含まれる微生物(ボツリヌス菌など)に対処できない可能性があります。そのため、マヌカハニーが原因でボツリヌス中毒にかかるリスクがあるためです。
1歳を過ぎれば、離乳食等が開始することもあり腸内環境が整ってくるため、大人と同じようにマヌカハニーを摂取できるようになります。
したがって、赤ちゃんが1歳を過ぎる頃までは、マヌカハニーを食べさせないようにしましょう。

マヌカハニーは妊婦でも食べられる!

マヌカハニーは妊娠中でも食べられる食品であり、妊婦にとってさまざまなメリットがあります。
ビタミンやミネラル、メチルグリオキサールといった栄養素が豊富に含まれているほか、加熱せずともそのまま食べられるところが、妊婦にマヌカハニーをおすすめする理由です。
ただし、胃腸に問題があったり血糖値が高かったりする方は、マヌカハニーの摂取を控えたほうがよいでしょう。また、1歳未満の赤ちゃんには、ボツリヌス症を引き起こす可能性があることから、マヌカハニーを与えてはいけません。
マヌカハニーを摂取する際には、上記のような注意点がありますので、今回の記事を参考にするほか、医師に相談したうえでマヌカハニーを食べるようにしましょう。

記事監修

安元悠二 医師
1994年生まれ。
医学部医学科を卒業後、私立大学病院で勤務。
医師として働きながら医療関連記事を多数執筆。
美容・コスメやサプリメント解説の監修なども。

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この記事を書いた人

山中コウスケ

山中コウスケ

ハニーマザーでデザインや写真撮影を行っている山中です!
はちみつの良さやおもしろさ、お米の美味しさを沢山の方に知ってほしいと思っています。

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