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コラム

石鹸工房コクーンさんに聞く、世にも贅沢なシンプルスキンケアのお話

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こんにちは。近頃すっかり石鹸生活に目覚めた松本です。
ハニーマザーの隠れた人気商品「マヌカハニー石鹸」に、新しく〈 ハーバルシトラスの香り 〉が加わったのをご存じでしょうか?
今日は、まだ意外と知られていない「マヌカハニー石鹸」の魅力や使いこなし方のコツについて、皆さんに代わって根ほり葉ほりお聞きしよう!と、「石鹸工房コクーン」さんを訪問した取材レポートをお届けします。ゆらぎ期に突入してトラブル続きだった私の肌もやさしく癒してくれた石鹸の秘密、知れば知るほど「なるほど!」がいっぱいです。

 

石鹸工房コクーンさんって、どんなところ?

大阪の北摂にショップと工房を構える「石鹸工房コクーン」さん。お店に近づくと、ドアを開ける前から天然ハーブの香りがふわっと漂ってきます。私たちを迎えてくれたのは、代表の小川佳美さんとスタッフの相田かおりさん。おふたりは実の母娘の関係です。

もとはといえば、娘の相田さんが思春期の頃、ニキビに悩んでいるのを見かねた小川さんが、少しでも肌によいものを、と自宅で石鹸を手づくりするようになったのが、今の活動の原点だそう。当時、小川さんは家業である家具メーカーで、家具や店舗什器のデザイン・製作を担当していましたが、次第に趣味が高じて、手づくり石鹸教室を主宰するように。やがて何年か経つうちに、石鹸の評判が周囲に広がり、「ほしい」という声が増えてきたのを受けて、小川さんは一念発起。家具工房の一画で石鹸メーカーとしての第一歩を踏み出しました。

そんな小川さんの右腕となったのが、相田さん。大学卒業後の進路を考えるタイミングで、自分も手づくり石鹸の道を、と考えた理由には、高校時代のニュージーランド留学経験が大きく関わっているそうです。

「中学2~3年でニキビが出始めた頃は、母がつくってくれる石鹸をあまり信頼してなかったんです(笑)。当時はまだ幼くて精油の香りも心地よく思えなかったし、市販されているものの方が安心できると思っていて。そんな認識が変わったのは、ニュージーランド生活のおかげです。ニュージーランドではDIY・手づくりが盛んで、身の回りのものや暮らしの楽しみは、お金で買うより自分の手でつくる、というスタイルが定着してるんですね。精油やハーブを使うこともごく身近でしたし、水や資源を誰もがすごく大切にしていて、できるだけゴミを出さない生活を心がけていました。」(相田さん)

こうして日本から届く母の手づくり石鹸を使うようになり、肌のトラブルも改善していった相田さん。マヌカハニーを初めて知ったのも、このニュージーランド生活がきっかけでした。

「現地では、マヌカハニー入りのハンドクリームやリップクリームなどもごく身近に売られていましたし、ニキビや虫刺されにはマヌカハニーを塗っておきなさいって言われていたぐらいなんですよ」(相田さん)

 

贅沢すぎるマヌカハニー石鹸ができるまで

相田さんが体験したとおり、ニュージーランドではマヌカハニーは古くから民間医療・美容に広く使われてきた存在。そんなマヌカハニーで石鹸をつくりたい、という思いを、ハニーマザーがコクーンさんに持ち掛けたのは、コクーンさんの自然素材にこだわったものづくりの姿勢と、「家族を思うお母さんの気持ち」に共鳴したからでした。でも石鹸メーカーの立場からすると、マヌカハニーを高濃度で配合した石鹸は非常に作りにくいものなのだとか。

「マヌカハニーを8%も入れるなんて、入れすぎじゃないかと私たちも最初は思っていたんですよ(笑)。はちみつをたくさん入れれば、石鹸としての質はすごくいいものになるんですが、その分製造工程がすごくデリケート。温度の微妙な違いでスが入ったり(表面にプツプツと穴が開いだ状態になること)とトラブルが起きやすいですし、夏と冬でもマヌカハニーの質感が変化しますから。今まで手がけてきた中で、一番作りにくい石鹸かもしれませんが、その分使い心地はすごくいいですね。これはもう、マヌカハニーで洗っているようなものだと思っていただければ……(笑)。」(小川さん)

マヌカハニー配合率を数分の1に減らして、石鹸を固くする効果のあるパーム油(アブラヤシ油)も加え、扱いやすいいわゆる「普通の石鹸」をつくるという選択もある中で、あえてその道を選ばず、マヌカハニーの魅力を最大限に生かすことにこだわった、コクーンさんとハニーマザー。その甲斐あって、原価はかなり高くつくものの、「これなら」と思える自信作ができました。

コクーンさんの石鹸づくりは、まるでキッチンでお料理をつくるように少量ずつ、ボウルや泡立て器を使って人の目を光らせながら手作業で行います。その後、成型まで進んだ石鹸は、 約40日間熟成させてから包装。この熟成期間をおくことで、アルカリがやわらかくなり、肌当たりがマイルドになるのだとか。

さらに驚くことに、パッケージに封入された後も、マヌカハニーの生きた酵素のはたらきで、石鹸は熟成を続けているそうです。

「時間が経つごとに、色もより濃くなって、まさに生きている石鹸という感じです。ですから敏感肌の方は、買ってすぐ使うよりも、数か月とか1年ぐらい寝かせて使えば、より肌にやさしくなります。石鹸は古くなっても、いいものはいいんですよ。」(小川さん)

 

石鹸工房直伝!驚きのカンタン手間なし美肌道

ではここからはコクーンさんが提唱している、石鹸洗顔を中心とした「引き算美容」について、ご紹介しましょう。私は、このお話を伺って、これまで思い込んでいた「正しい石鹸の使い方」や「洗顔後のケア」のイメージがガラッと一新!そして実際に試してみて、肌コンディションが改善していくのを実感しています。みなさんもぜひ、試してみませんか?

外からつけすぎなければ、洗いすぎる必要もない!

コクーンさん流・美肌への近道は、まず「化粧品の多くに含まれる“乳化剤”を肌から遠ざけること」だといいます。

「肌への負担のもとになりやすい乳化剤を含むクリーム、乳液、クレンジング剤をやめてみてください。たとえクレンジングでメイクが落ちたように感じても、乳化剤は意外に肌に残りがち。さらにそれをマッサージすることで肌に押し込んでいるようなものです。その点、石鹸があればクレンジング剤がなくても大丈夫。しっかりメイクでも二度洗いで落ちます。もっと言えば、私たちは肌のためには、石鹸で落とせる軽いメイクに変えていくことをおすすめしていて……“わがままな石鹸屋”なんですよ(笑)。」(小川さん

乳液やクリームをつけないなんて、不安!そうお思いの方も多いかもしれません。でもこれが、肌が本来持っている「自ら潤う力」を取り戻していくことにつながるそう。だから洗顔後は、天然オイルをほんの1~2滴顔全体に伸ばし、あとは化粧水をなじませるだけで十分、とコクーンさんは力説します。

「そうすれば、石鹸で洗うのは夜だけで、朝はぬるま湯~水洗顔でOKです。今は多くの方が“洗いすぎ”な上に、あれこれ“つけすぎ”だと思うんですが、あれこれ塗らなきゃ、って考えをいったん外してみていただきたいんです。本当は、ちょっと物足りないぐらいがちょうどいい。その方が、肌が頑張ってうるおいを補おうとしますから。」(相田さん)

洗いすぎはかえって肌を弱くする元、とコクーンさん。さらに、肌を守るために当たり前のようにつけている乳化剤入りの日焼け止めも、できるだけ抜いていく方がのぞましい、といいます。

「日焼け止めを塗るより、少々紫外線に当たってもすぐに立ち直れる肌をつくる方が、安上がりですよ。」(相田さん)

その言葉に思わずうーん!と唸ってしまった私。でも小川さん・相田さん母娘のすべすべ肌を見ていると、何よりも説得力を感じてしまいます。

 

モコモコに泡立てなくても、ずぼらに洗って大丈夫

次は石鹸の使い方について。これも世間一般で言われているのとは違い、必ずしもモコモコな濃密泡を立てなくてもいい、というのがコクーンさんの考えです。

「もちろん、モコモコに泡立てるのがダメというわけではなく、それぞれにお好きなように泡立てていただいていいのですが、私たちが重視するのはそこではなく、むしろすすぎの方。 すっきり手間なく洗い流せて、泡残りがないことが大事なので、私たちは泡立ちをよくする起泡剤はあえて加えていないんです。ですから簡単に泡立ててずぼらに洗って、30秒以内で洗い流してくださいとお伝えしています。」(小川さん

これだけ贅沢ないたわり成分でできた石鹸なら、必ずしもモコモコ泡はいらない、というご意見に、思わず目からウロコ。
そして、「すぼらに洗うぐらいでちょうどいい」というお話を聞いていると、なんだかこれまで自分自身が情報に振り回されて、「スキンケア」を大層なもののように捉えていたことに気づかされます。

「本当は、洗顔後30分ぐらい経ってから潤い(油分)が分泌されてくるんですけど、皆さんそれを待てずにすぐ何かつけちゃう。でも、オイルや化粧水をつけるにしても、洗顔後すぐじゃなくて、しばらく待って自分の肌に「いる?」「いらない?」って聞いてからにする習慣をつけてほしいんです。」(相田さん)

 

ホールネスケア研究、始めます!

コクーンさんが伝えたいのは「日々のスキンケアは、肌の声を聞いて自分で決める」ということ。肌との対話を欠かさないことこそ、自らをいたわりケアする基本なんですね。そのことを学んで実践するようになって以来、ガサガサ肌荒れ、皮むけなどトラブル満載だった私の肌コンディションも心なしか落ち着いてきたようです。

加えて、このマヌカハニー石鹸ひとつで顔も、髪も、からだも洗うようになってからは、「本当に必要なものは、こんなにもシンプルなんだ」という気づきで、なんだか身も心も軽くなったよう。
あれやこれやと買いそろえなくても、ひとつでいろんな用が足せて、年齢や性別を問わず誰にでも使えて、さらに地球にもやさしい、というこの気持ちよさは、今の時代に必要とされているホールネス(全体性)につながっている気がします。うん、ホールネスケア研究、面白いことになるかも!何かシリーズにできる気が……。

そんなわけで、今はハニーマザーのメンバーと、アイデア・妄想をあれこれ交換中。またみなさんにお目にかけられる時が来るまで、どうぞ楽しみにしていてくださいね!

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この記事を書いた人

松本 幸

松本 幸

ハニーマザーのコミュニケーションディレクターを務めるフリーランスのコピーライター。神戸育ち大阪在住。著書に、2002-2006年のパリ在住経験から企画編集執筆した「パリ発キッチン物語おしゃべりな台所」がある。江戸落語と文楽が好き。週末菜園チャレンジ中。

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