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【NZ便り】子供たちに夢を運ぶ大切な仕事

2020.05.17

ニュージーランド便り

bunny
 
 
 
こんにちは。ハニーマザーの平子です。
 
ニュージーランドの日常から素敵な暮らしのヒントを探る【ニュージーランド便り】。
 
2回目は、「子供に夢を運ぶ仕事」と題してご案内して参ります。
 
 
 
Easter eggs hunting outdoors. children looking for Easter eggs in the grass. blurred background
 
 
 
突然ですが、みなさんは「イースター」をご存知でしょうか?
 
毎年3月〜4月頃に行われる、イエス・キリストの復活祭です。
 
日本ではあまり主流ではありませんが、ニュージーランドや欧米諸国の
 
子供たちにとって、1年で最も楽しみなイベントの1つなんですよ。
 
 
 
hiddenegg
 
 
 
イースター当日は、どの家庭でも子供たちが家中をくまなく探り始めます。
 
その目的は、家の中に隠された「イースターエッグ」を見つけること。
 
イースターエッグとは、古くから復活祭を象徴する”たまご”を指します。
 
といっても、実際に子供たちが探しているのは卵形のカプセル。
 
中にはお菓子やおもちゃ、コインが入っており、庭のあちこちや、家具の隙間、
 
滅多に開けない倉庫の中など、実に様々な場所に隠されているのです。
 
 
 

Happy Easter.Modern white bunnies, Easter eggs and lilac flowers on rustic fabric. Stylish holiday table decor. Space for text.  Natural dyed easter eggs and spring flowers. Rural still life

 
 
イースターエッグを準備するのは大人の仕事…ではなく、
 
こっそりと家に忍びこんであちこちに隠していく「イースターラビット」
 
によるものと信じられています。
 
クリスマスにおけるサンタクロースのような存在ですね。
 
 
 
しかし今年のイースターは4月12日。ご存知の通り、
 
新型コロナウィルスによるロックダウンの真っ只中です。
 
外出や人との接触が厳しく制限される状況では、
 
イースターラビットも来てくれないかもしれない…。
 
待ちに待ったイースターを迎えられないと知り、
 
例年と違い、今年は多くの子供たちが悲しみに暮れていました。
 
 
 
そんなある日のこと、コロナウィルスに関する報告を行う定例会見にて、
 
ニュージーランドの首相ジャシンダ・アーダーン氏から突然
 
以下のような発表がありました。
 
 
 
ここでみなさんに、一つお知らせがあります。
 
警察やお医者さんのように、ロックダウン中でも皆さんの生活に欠かせない
 
職業の方々が「エッセンシャルワーカー」として働いてくれています。
 
そして、イースター にやってくるうさぎたち、そしてトゥースフェアリーたちも、
 
同様にエッセンシャルワーカーとして頑張っているので、どうぞ安心してください。
 
 
 
ですが、もしかしたら、うさぎや妖精たちは今ちょっとだけ忙しいかもしれません。
 
彼らもみんなと同じように、家族と一緒に過ごしているからです。
 
 
 
だからもし、うさぎたちが来れなくても、今はみんなのところに遊びにいくことが
 
少し難しいのかもしれません。みんなはどうか、そのことを分かってあげてくださいね。
 
 
 
“Jacinda Ardern – Tooth Fairy and Easter Bunny essential workers (Youtube)” の会見より
(一部意訳)
 
 
 
 
 
政府の定例会見という非常にフォーマルな場において、
 
総理大臣自ら、子供たちにメッセージを届けるという粋な計らいは、
 
全世界のお父さん、お母さんたちから多くの称賛を集めました。
 
日本ではなかなか考えられない、大胆かつユニークな発想ですよね…!
 
 
 
ニュージーランドの第40代首相を務めるジャシンダ・アーダーン氏。
 
2017年に30代の若さで首相に就任したことで大きな話題となりましたが、
 
さらに就任から1年後の2018年には、首相として世界で初めて産休を取得。
 
加えて、出産後は子連れで国会に出席したことが、
 
女性を中心に世界中で話題となりました。
 
 
 
今回の新型コロナウィルスに対して、日本を含む世界各国が
 
対応を検討していた3月時点で、アーダーン首相は即座に国境封鎖を敢行。
 
さらにその翌週にはロックダウンを行うという、迅速かつ厳格な対応を打ち出しました。
 
一人ひとりがコロナと戦うのではなく、ニュージーランド全体が「1つのチーム」
 
として互いに協力し合おうと、アーダーン首相は連日繰り返し国民に呼びかけ、
 
そのリーダーシップにまたも世界中の大注目を集めることとなりました。
 
 
女性の尊厳、問題への迅速な対応、そして今回のユニーク溢れる優しさなど、
 
アーダーン首相の行動は、常に話題に事欠きません。今回ご紹介した内容の
 
他にも様々なエピソードがありますので、興味がありましたらぜひチェックして
 
みてください。
 
 
 

A small present on a bed at sunset

 

ちなみに、イースターバニーと並んでもう一人、「トゥースフェアリー」
 
という聴き慣れないものが紹介されていましたね。
 
こちらはピンク色のベストを来た七三分けのお笑い芸人が…
 
というのは冗談で、ニュージーランドで古くから伝わる「歯の妖精」のこと。
 
抜けた乳歯を枕元に置いて眠ると、翌朝までにトゥースフェアリーがやってきて、
 
その歯をプレゼントやコインと交換してくれるという、なんとも愛らしい妖精です。
 
 
 
これだけイベントが盛りだくさんだと、プレゼントを準備する
 
うさぎや妖精たちの苦労もひとしおでしょうね。
 
しかし、こうして誰かと一緒に過ごせるイベントが豊富なこと、
 
また国のトップが自ら、そういった時間を大切にする姿勢を示すことが、
 
一人ひとりの日々の幸せを支えているのかもしれません。
 
 
 
というわけで、今回はイースタバニーとトゥースフェアリーという架空の存在が、
 
「子供たちにとって欠かせない職業」として首相から直々に報告されたという
 
少しユニークな話題をお届けしました!
 
 
 
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自宅にイースターっぽいものが何もなかったので、
 
とりあえず茹で卵に顔を描いて飾ってみました。
 
 
 
5.13 執筆:平子

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